美濃和紙 2010年10月 美濃市

美濃和紙

■美濃和紙

「水が命」と言われる和紙づくり。清流長良川と板取川で育まれる美濃和紙は、奈良時代、正倉院に保存されて資料に使われるほど良質な薄くて丈夫な紙であり、国の無形文化財に指定されています。
美濃和紙は、「流し漉(す)き」の方法で漉くので、紙面に漉きムラがなく繊維が絡むため、出来上がった和紙は薄い紙でも布のように丈夫でしかも美しく出来ます。
終戦後、美濃和紙の需要が減少しましたが、最近になって和紙の丈夫さ美しさが日本だけでなく外国からも見直されるようになりました。色がかわりにくく、長持ちするということで、和紙を使わなければできない仕事はまだまだたくさん日本に残っていると考えられ、美濃和紙は今もいろいろなところで必要とされ、役立っているのです。

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