All about KOHMURA よくわかるコームラ

採用担当の光村です。

進化し続けるコームラの今を QA方式で説明いたします。

管理部管理課 係長 光村 圭祐 2016年

採用担当の光村です。入社直後、学会サポート事業の立ち上げに携わり、これに並行して組織横断的な改革プロジェクトに多数参加しました。2019年の秋に管理部に異動となり、現在は、経営計画、人事、教育、総務、福利厚生、経理等の管理業務を包括的に担当しています。 コームラは現在進行形の会社で、業種や業態を一括りにしづらい側面があります。そこで、当社の全体像を設問形式でご説明します。このサイトでは当社で活躍する社員たちを紹介しますが、その役割、関係性を把握していただく意味でも、まずは当社の全容をご理解いただければと思います。

Q1
コームラの沿革、事業を概括してください。

株式会社コームラは、創業者 鴻村維一により1937年(昭和12年)3月に創業されました。太平洋戦争に突入する4年前のことです。2023年3月現在では86年の歴史を有することになります。終戦後、国立療養所や国立病院などに向けて「共通様式印刷物」の製造販売を開始しました。これらは国の規則で定められた全国共通の様式であることから、これを既製品化し、全国の官公庁へ通信販売に取り組み、順調に業績を伸ばしていきました。 官公庁との取引は信頼に繋がり、現在も国立大学、私立大学、民間のお客様に、ホームページの制作、大学案内、卒業証書など「印刷業務」を担っています。営業拠点は、本社(岐阜市)、東京(高円寺)、つくばに設けています。 近年はここで培った顧客資源を発展、昇華させる形で、「学会の運営サービス事業」に力点を置き、印刷業から情報伝達業に大きく舵を切っています。学会は「理事長」の下、年度ごとに「会長」が選任され、研究発表イベントである「大会」を開催します。大会は2日程度に渡り数百名が参加されますので、主催者には事前準備含め相当な負荷がかかります。この運営を主催者に代わって、トータルに支援、代行するというのが、この事業になります。

国立療養所や国立病院などに向けて「共通様式印刷物」の製造販売

Q2
学会サポート事業の業務を
具体的に教えてください。

大会は年度単位に開催され、会場と日時は数年前から確定しているのが一般的です。学会の会長は大学に籍を置く教授が大半ですが、当社はここに強いパイプがありますので、開催情報をいち早く掴み、運営支援の営業を行なっていきます。大会では毎年「テーマ」が掲げられますので、受注したら真っ先にこのテーマを表現するポスター制作に仕掛かります。ポスターが出来上がると、次はホームページやチラシの制作、Web申し込み受付システムの運用、会場の看板手配、設営準備、映像機器の手配、DM発送、抄録と呼ばれる論文のダイジェスト冊子の制作等、大会運営に必要な業務を代行し、ツールを作成します。

学会の様子と学会サポート事業をご案内するパンフレット

Q3
学会サポート事業は組織的には別編成なのですか?

はい。別部隊で編成されています。学会サポートの業務は、年に一度開催される「大会」にフォーカスするのに対し、従来からの大学・官庁向けサービスの業務は、一部繰り返しのオーダーもあるものの、原則は非定期、偶発的な需要を追いかけます。営業先も年度内は固定先となる学会サポート事業に対し、後者は、複数の研究室の教授、官庁の発注部門となります。後者は、お名刺交換の数に依存すると言っても過言ではありません。仕事の内容も異なります。ツールとしてウェブや印刷物の制作を受託するという点では同じですが、前者は、イベントを成功に導くことが目的となりますので、長期的でプロジェクト色が強く、会場設営や事務局としてのオペレーション代行、ライブ配信への対応等、業務領域が広いというのが特徴です。

学会サポート業務の様子

Q4
大学・官庁向けサービス事業の現状を教えてください。

生き物と同様、企業は変化対応業として絶えず進化していかなければなりません。新しい時代にそれに相応しい在り方に変容していくことは必然です。最近ではこうした業態革新をデジタルトラスフォーメンション:DXと呼んでいますが、当社もDXには積極的に取り組んでいます。まず印刷機器を従来のオフセット方式のものから、すべてオンデマンド機に切り替えました。後者は短納期・ローコスト・多品種少量生産に適しており、学会からの需要を意識したものです。所有台数は県内でトップクラスを誇ります。次に商材ですが、紙媒体からデジタル媒体へのシフトに対応すべく、Web制作事業を強化。これを専門的に扱う部門を立ち上げました。請け負う業務は研究室単位でのホームページの制作が主となるため、オーダーメイドによる手の込んだデザインはおよそ必要なく、数パターンの標準仕様から選択いただくレディメイド方式とすることで、価格体系の透明化と制作工数の削減、低価格化を実現しています。またデジタルツールを活用した営業効率の向上にも取り組んでいます。前述の通り大学・官庁営業においては、できるだけ数多くの顧客接点を持つことがポイントとなります。顕在的なニーズの有無に関わらず定期的に伺うのもその必要からです。しかしそのような手法は決して効率的とは言えません。そこでこれを解決する術としてマーケティングオートメーション(MA)と呼ばれるツールを導入し、潜在顧客の掘り起こしを目的にメルマガを配信、開封状況をセンシングし、関心度の高いクライアントから優先的にアプローチするなど、ITを駆使したスマートな営業手法への転換を図っています。

ホームページ作成ご案内と制作実績集

Q5
採用方針を教えてください。

当社は5年後(2022/9現在)に売上20億円企業に成長させることを目標にしています。具体的にはプリント事業の市場規模3兆円の内の10億、イベント産業の市場規模1兆5,000億円の内、10億の計20億の売上を目指しています。そのためのマイルストーンとして学会の売上3億をまずは目標にしています。その目標を達成するためには人財の確保をしなければなりません。具体的な採用方針としましては、基本は新卒で毎年2~3名を採用し、毎年事業拡大をしていきます。欠員補充や経営方針・戦略の変更による増員は中途採用で確保します。

本社の執務風景

Q6
主な職種とその仕事内容を教えてください。

当社では主に3つの職種がございます。1つ目は営業職です。当社の主要顧客先である、大学さま・官公庁さまの元へ訪問、あるいはWebでの打ち合わせで、情報伝達のツールである印刷物やWeb制作のご提案を致します。他には学会サポート専門のチームもおり、専門の知識をもった営業パーソンが大会実行委員長の先生と一緒に学術大会開催までの運営をサポートします。

営業職の社員

2つ目の職種は事務職です。備品管理、社内イベントの企画運営、電話対応、来客対応、秘書業務、といった総務の業務や給与計算、入金管理、請求書の発行といった経理業務。他にも日中事務処理ができない営業をサポートするために原稿整理と社内への伝達など、多岐にわたります。

事務職の社員

3つ目の職種は技術職です。印刷紙面のレイアウトを行う、DTPオペレーターやWebサイトを構築したり、コーディングを行ったり。印刷機の操作や製本機の操作など。コンベンション事業における、会場のレイアウトや入金管理業務などもこれにあたります。

技術職の社員

Q7
職種ごとに求める人材像を教えてください。

営業職においては粘り強い人や好奇心の強い人、他には心配性な方も向いています。営業するには印刷やWeb、学会などの自社の商品やサービスについて充分理解していなければ、お客様に満足いただけるようご提案することはできません。好奇心旺盛で何事にも興味を持って、常に知識を更新していくことができる人は向いています。また、心配性な性格は一見短所に思えますが、何度も確認し、確実に進めることができるため、事前準備が要である学会セールスでは活かすことができます。そしてどんな仕事においても粘り強さは重要ですが、失敗しても根気強く物事に取り組める力が営業職では特に重要視されます。

営業職の仕事風景

事務職においては機転が利く方や人と話すことが好きな方が向いています。指示されたことだけではなく、プラスアルファ、相手の立場に立って機転を利かせることができる方にはぴったりです。また、意外と社内でのコミュニケーションが大切になりますし、ただパソコン業務をするだけでなく、電話応対や来客対応、社内イベントの企画・運営など人と話す場面が多いため、コミュニケーション能力が求められます。

事務職の仕事風景

最後に技術職においては、集中力がある方や細かい作業が好きな方、気分転換が上手な方が向いています。印刷の紙面のレイアウト、Webサイト制作などでは細かい作業が続き、集中力が求められます。1日中パソコンと向かい合って作業をするため、気分転換が上手な方にぴったりです。

技術職の仕事風景

Q8
入社後、配属までの流れを教えてください。

入社後は1か月程度研修期間があります。基本的なビジネスマナーを学ぶことは勿論、3つの事業への理解を深めていただくために、2週間で全部署をまわり、オリジナルの会社案内冊子を作っていただく、プリント事業の研修があります。他にも2日間で自己紹介のHPを作っていただく、Webサイト制作研修や普段は見ることができない、会場の舞台袖などを見学する学会研修があります。研修期間の最後には学んだことをPowerPointにまとめて発表いただきます。こうした研修においてご本人の適性を見て、経営陣が判断し、配属先が決まります。

新入社員導入研修

Q9
キャリア形成はどんなステップを踏みますか?

配属後は1年間の活動計画を立てる際に、どんな役割を果たしてもらいたいか、上司からアドバイスを受けながら一緒に考えていきます。プロジェクトや委員会に参加し、OJTで仕事の仕方を学びます。3年後にはプロジェクトリーダーや、部署のリーダーに抜擢された方もいます。最近では期間限定の人事異動制度が新設され、2021年に2名が一時的に異動し、他部署の仕事を学びました。当社には岐阜にある事業本部の他に東京支店、つくば営業所がございます。岐阜出身の営業が数年の間、東京配属となり、関東地域の市場を学び、岐阜に戻ってきた例があります。

キャリアパス

Q10
就業環境、福利厚生の特徴を教えてください。

オフィシャルサイトに掲載しているとおり、ワークライフバランス取組方針を掲げています。具体的には社員一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて、多様な生き方が選択、実現できることをめざしています。また、性別、年齢に関係なく活躍できるよう、個人が持つ能力を発揮できる職場の環境づくりが必要と考え、次世代育成支援、女性活躍支援に継続的に取り組むことを方針としています。

休憩室の様子

一般事業主行動計画(次世代育成推進法)として2つの目標を設定しています。1つ目は従業員一人ひとりが適正なワークライフバランスを構築できるよう福利厚生の充実を図ることです。2つ目は年次有給休暇の取得率向上を図ることです。現状、令和4年時点では59%を達成しています。今後は令和5年12月に58%、令和6年12月に60%の達成を目標としています。昨年から有給休暇取得奨励日を年5日会社から指定しており、「有給休暇が取りやすくなった」というお声もいただいています。

一般事業主行動計画(女性活躍推進法)としてこちらも目標を2つ設定しています。1つ目は令和7年9月までに管理職(課長級以上)に占める女性割合を20%以上、または2名以上にすることです。現状、女性で1名課長職の者がいます。他にも、係長職に就いている者が1名、主任職が6名おり、女性の管理職候補も育成しています。2つ目の目標は、年度単位の採用数に占める女性割合を30%以上、または2名以上にすることです。こちらは既に達成され、継続しています。近年の採用実績としては2023年卒の内定者3名の内、2名は女性です。2022年卒の新入社員2名の内、1名は女性です。

Q11
社風や年齢構成、居住地や通勤手段などを教えてください。

社員の年齢構成としましては20代・30代が全体の48.5%で半数を占めています。居住地の傾向としましては、社員数の多い事業本部では全体の60%が岐阜市、次いで各務原、関、瑞穂と続き、全員が車通勤です。当社には無料の社員用の駐車場があります。東京支店は13人が在籍していますが、支店近くの高円寺や武蔵野市、三鷹市、埼玉から通勤している社員もいます。通勤方法は電車や自転車で通勤している者も一部います。

社員間の交流の実際につきましてはウォーキング大会やフォトコンテスト(写真左)、ドローン体験会(写真中央)といったイベントの開催、バランスボールやダンベルを自由に使えるように社内に置いて、そこを中心に休み時間に交流をはかる社員もいます。先日は食後に女性社員数人が集まって、縄跳びをしていました。他にも社内サークル(写真右)が立ち上がったり、新入社員向けにコミュニケーションカードを使った交流を実施したり。特に近年は社内コミュニケーション活性化を目的としたコミュニケーション委員会を若手社員中心に立ち上げ、委員会が中心となって、積極的にコミュニケーション機会が作られています。

フォトコンテスト(写真左)、ドローン体験会(写真中央)、社内サークル(写真右)

Q12
最後にコームラの強み、特長をお聞かせください。

事業展望面から申し上げます。まずは顧客先が官公庁さま・大学さまであるため、他社にはないルートがあることが当社の強みの1つです。また直近の目標では5年後に20億円企業を目指しています。特に市場規模から見ても、コンベンション事業はまだまだこれから売上を伸ばしていくことができる成長事業です。当社は創業80年を超える、いわば老舗ですが、そういった枠にとらわれず、毎年新しいことに挑戦し続けています。当社には「経営とは時代の変化に対応し、新しい明日に向かって自らを脱皮・成長させるものである」という理念がございます。その理念のもと、学会事業が新しく生まれたり、最近では動画の内製化、プリント工場のデジタル化など、毎年新しいことに挑戦し続けています。現状に満足することなく、新しいことに挑戦し続ける経営方針は今後も株式会社コームラを大きく成長させてくれると信じています。

仕事面・就労環境面においては、教育体制も福利厚生も充実しており、当社への入社を検討されている方には是非お勧めしたいです。具体的には、先に申し上げた新人研修だけでなく、年に3回の全社研修や入社歴や役職ごとの階層別研修、社内での書籍の貸し出しや書籍代補助、資格取得の補助などがあり、スキルアップできる環境があります。また、福利厚生は数えると20もあります。代表的なものでいうと、退職金制度があります。他社ではなくなってしまったところもあると聞きます。他にもインフルエンザの予防接種費用全額会社負担や真面目に語る飲み会代の補助といったユニークなものも。仕事上における困りごとがあれば、若手社員たちでプロジェクトチームや委員会を立ち上げて、自ら環境を良くしていきながら、仕事の仕方も学べます。

スキルアップができる環境で働きたいと考えていらっしゃる方、働き甲斐のある職場を求めている方、働きやすい環境を探されている方にはぴったりだと思います。少しでもご興味を持たれたら、当社の会社説明会にお越しください。皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

管理部管理課 係長 光村 圭祐
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